エッセイ 「不惑」という困惑 筆者から見ると若いアラフォー世代の友人女性が、不惑という言葉を知って少し困惑したような、困惑しなかったような、不思議な気分になった様子の連絡をくれました。そうした世代の男女の友人を見ていると、40歳という年齢に強い感慨を抱いたり不安を覚える... 2021.12.11 エッセイ
エッセイ ハゲとオッパイ 最近、筆者は急速にハゲてきています。年齢も年齢ですから珍しいことではありませんし、血筋もハゲの系列ですので、さらに大きくハゲることへの覚悟もできています。それでも、ハゲるのはなんだかイヤだなぁという気分がどうしてもついて回ります。それどころ... 2021.12.02 エッセイ
エッセイ 北斎・広重に見る近代的自我あるいはその欠如 先ごろ、イタリア・ミラノで大きな北斎展が開かれました。その催し物は世界最古の大学がある学生の街、ボローニャにも移動して開催されました。ミラノでは1999年に大規模な北斎展が行われて以来、かなり頻繁に江戸浮世絵版画展が開かれます。浮世絵への理... 2021.11.29 エッセイ
エッセイ 口は災いの元、無口は災いそのもの 菅朴念仁首相を生んだ土壌菅首相の退陣が決まったとたんに、これまで口を噤んでいた猫も杓子も誰もが、まるで石もて追うように批判の大合唱になっていると見えるのは、筆者の思い過ごしでしょうか。多くの問題を抱えて迷走した菅首相でしたが、もっとも重大な... 2021.09.07 エッセイ
エッセイ 開会式で五輪マークという神輿を担いだ日本のケセラセラ 危なかしい純真東京五輪の開幕式の様子をやや否定的な気分でテレビ観戦しました。思い入れの強いシークエンスの数々が、「例によって」空回りしていると感じました。「例によって」というのは、国際的なイベントに際して、日本人が疎外感を穴埋めしようとして... 2021.08.10 エッセイ
エッセイ ワクチン特許権の停止というたわけ バイデン米大統領が、コロナワクチンの特許権を一時停止することに賛成、と表明して世間を騒がせています。いわば特許を開放して、ワクチン開発者たちの知的財産を世界中に分け与えるべき、という主張です。特許権を停止することで、企業秘密である生産ノウハ... 2021.05.12 エッセイ
エッセイ ステレオタイプたちの真実 イタリア人(男)のイメージとして「スケベで怠け者で嘘つきが多く、パスタやピザをたらふく食って、日がな一日カンツォーネにうつつを抜かしているノーテンキな人々」というステレオタイプ像があります。イタリアに長く住む者として、その真偽についての考察... 2020.11.25 エッセイ
エッセイ ワクチンは善意ではなく銭(ゼニ)で出来ている 米製薬会社ファイザーが先日、新型コロナウイルスのワクチン開発に成功、と発表しました。臨床試験には4万3千538人が参加。9割以上に効果がありました。画期的な内容です。さらに一歩進んで公式に承認されれば、ファイザーのCEO(最高経営責任者)が... 2020.11.19 エッセイ
エッセイ 海を塞き止める「モーゼの奇跡」がベニスに出現! 沈み行くベニスにどうやら救世主があらわれたようです。2020年10月3日、ベニスは高潮に見舞われて街じゅうが水浸しになると予想されました。住民は浸水に向けて建物や通りを厳重に防御し長靴や雨具などで重装備をしました。海抜の最も低い街の中心のサ... 2020.10.15 エッセイ
エッセイ 東京五輪は札幌ではなく全競技を秋口に引っ越すべき 来年の東京五輪のマラソンを札幌で行う計画が発表されて騒ぎになっています。筆者も7月から8月にかけて開催される2020東京五輪に、強い疑問を抱き続けてきました。 そこに「マラソンを札幌で開催するかも」というニュースが流れましたので、後出しジャ... 2019.10.22 エッセイ