桝本 隆

桝本隆

違憲立法審査はいかにあるべきか

昨年成立した「安保法制」を境に、憲法には最高裁判所の権能として書かれている「違憲立法審査権」が機能していないことが改めて議論されている。目下、最高裁判所の憲法判断は、何らかの具体的な行為による訴訟(「安保法制の成立によって、平和な生存権が侵...
桝本隆

なぜ支援物資は滞るのか

熊本市には多量の支援物資があり、集積所である陸上競技場には、仕分け配送のボランティアもかなりの人数いるのに、避難所には届いておらず、かつ需要と供給にミスマッチがある。なぜか?仕分けを指揮する役所の職員がいないのだという。この事態は、災害対策...
政治経済

神風特攻隊と自爆テロはちがうという主張について

大日本帝国陸海軍が大好きだ、靖国神社は神聖だとおっしゃる方々は、日本の「特攻」が現代の「自爆テロ」の発想元となったということには嫌悪を感じるようです。たとえばFacebookでは次のようなブログがシェアされ拡散されます。「これは驚いた。未発...
政治経済

自民党憲法改正草案にみる「家族」概念の危険性

自民党の憲法改正草案は、9条関係や「公益及び公の秩序」が国民の諸権利を制限すること、及び緊急事態という「戒厳令」条項がやり玉に挙がるが、もう一つ気になるのは「家族」の概念の強調である。現行憲法には家族に関する記述はなく、わずかに第24条;婚...
政治経済

自衛隊~憲法解釈という砂上の楼閣

陸海空自衛隊20万人の軍事的能力は世界の中でも上位だそうである。しかし、憲法第九条によって「陸海空の戦力はこれを保持しない」となっているので、国内的には日本国政府は「防衛力」をもっていて戦力は持っていない、「防衛装備」をもっているのであって...
桝本隆

バスの車体の衝突安全性

未明の軽井沢のスキーツアーバス事故は悲惨だった。さっそくバス会社に警察の捜査が入ったようだ。だがちょっと待ってほしい、一般道走行スピードでの単独事故であそこまで車体が損傷し、乗っている人間の生存空間が確保されないと言うことは看過できないので...
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沖縄慰霊の日に思う

本日6月23日は、太平洋戦争で沖縄をアメリカ軍が日本軍を殲滅し沖縄占領を完了した日(日本軍の組織的抵抗が終わった日などとという優しいものではない)である。上陸したアメリカ軍も激しい日本軍沖縄方面軍の抵抗に手を焼いたらしい(総司令官が戦死して...
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今だからこそ言論の自由を考えてみる

フランスパリの新聞社襲撃事件をみて、いたずらに「言論の自由に対する忌むべきテロ」だと非難するだけでよいのだろうかと考えてみる。欧米のキリスト教徒はイスラム教徒にはキリスト教徒と平等な権利と自由を与えているという。だがはたして本当にイスラム教...
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ノーベル平和賞はマララさんで本当に良かったのか

あえて、2014年ノーベル平和賞のマララ・ユスフザイさんの受賞に疑問を呈したいと思う。彼女の主張、イスラム原理主義タリバーンによる銃撃事件や、国連での簡潔でみごとなスピーチは有名で、早くから2014年のノーベル平和賞の有力候補として名前が挙...
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自動車はこれでいいのか(最終回)

携帯スマホのながら運転は危険であることは皆承知している、交通違反であることも。道路交通法第71条(運転者の遵守事項)第5号の5には以下のようになっている。>>自動車又は原動機付自転車を運転する場合は、停止しているときを除き、携帯電話用装置、...